今回は僕が高校2年間通っていた大学受験塾、SEGの物理について書いていこうと思います。
入塾を検討している方、通塾しているのに成績が伸びない、やめるか迷っている方に向けた記事です。よろしくお願いします。
結論からいうと、SEGの物理は特別良いとは僕は思いませんでした。
もちろん結果的に東工大には合格させてくれたので決して悪い塾なわけではないんですが、色々無駄の多い2年間の授業だったような気がしています。細かく書いていきます。
以下あくまで僕にとっての感想です。人によって思うことは変わると思いますので体験授業など行ってみて、よく吟味してもらえればと思います。
1.本質的すぎる
SEGの売りはただ公式を覚えさせるのではなくその導出などまで教える本質的な授業です。基本的にその公式が登場する回では高校物理を軽く超えた範囲(といっても簡単な微積)で公式の導出を見せてもらえます。
授業中はたしかに!科学ってすごい!という気分になり納得感は得られるのですが、その後その導出についてSEG内で復習することはないため翌週には忘れます。
言ってしまえば翌週以降は習ってないのと同じ状態です。
これが物理のインプット期はずっと続きます。人によっては学問の楽しさに気づけてより物理が好きになると思いますが、僕はそのタイプではありませんでした。そしてSEG生の8割くらいはそうなのではないかと思います。
基本的にSEGは高2から物理があるので最初数か月通ってみてこのスタイルがあっているかをたしかめるのがいいと思います。
また、先生によっては高校範囲ではない微積を使って解説をします。僕は特に高3の夏の電磁気がそうだったのですが、普通にSEGに通っていた人であれば途中から本当についていけなくなります。ゆっくり考えれば理解できないことはないのですが、授業中はとりあえず必死に板書をして、あとでそれを見ながら理解するような、そんな毎日でした。
そのうえ微積の使い方(自分で解くときの試行手順)については特に教えてくれませんので、自分で解けるようにはなりません。「これ受けてて意味あるかな。。」と何度も思いました。
2.演習が少ない
SEGの授業は基本講義で問題演習は高3の後期になるまであまりありません。宿題もさほど課されないため大体の人は演習をさぼって高3の夏を迎えてしまうのではないでしょうか。
自分で積極的に演習ができる人はなんら問題はありません。ただそれができないから塾に通っている人がほとんどだと思いますのでこの点多くの人にとって非常にネックです。
実際僕がそうでして、講義は聞いてその復習はするんですが自発的なアウトプットをしなかったためいつまでも自分で問題を解けるようにはなりませんでした。
その結果高3の春の駿台全国模試で物理100点中4点、偏差値40をたたき出しました。
1年以上塾に行っているのにこの結果。SEGへの不信感が高まりました。
本当にSEGは問題演習が少ないです。テキストにたくさん問題はあるのですが、その解答は手書きで思考の手順も書いてないため使い物にならないと思います(※個人の意見です)。
3.じゃあSEG生はどうしたらいいのか?
ここからはここまで書いた僕と似たような感想をもっているSEG生向けのアドバイスになります。
まず、まだ高2ならSEGをやめるという選択も全然ありだと思います。他の有名な塾(鉄緑とか?行ったことないのでわかりませんが)の方が実力はつけられるはずです。
高3の人はやめるのは少し怖いですよね。大丈夫、SEGも悪い塾じゃありません。
まず参考書を買いましょう。演習は自分でやるしかありません!
おススメはエッセンスです。分野別に2冊ありますがどちらもとてもいい問題集です。
初級者用の本ではありますが、模試で偏差値60とれない人は基本ができていない人です。このエッセンスさえ一通りマスターすれば物理得意になれます。
僕はこれを高3の夏休みに1周し、急に物理の自信がつきました。
SEGの授業は講義と割り切って受けましょう。講義は塾で、習ったことの演習は家でやるイメージです。
9月から始まるテストゼミはなかなかに有用です。わからないところは積極的に先生を利用し、元をとってやるぞくらいの気持ちでSEGを利用していきましょう。
4.まとめ
SEGを迷っている方へ、わざわざSEGを選ぶメリットはそんなにないと思います。他の塾はたぶん宿題もでてガシガシ演習をさせてもらえるのでそちらの方がいいのではないでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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