2023年春に東工大(現東京科学大学)に現役で入学したものです。
僕が高3の夏頃から、しばらく割と本気で頭を悩ませていた「東大と東工大、どっちを志望校にするか」という悩みについて、受験を終えて1年以上たった今、書いてみようと思います。
アドバイスというよりは割と自分語りになります。
結果として東大をあきらめて東工大に入った身ではあるので説得力に欠ける部分はあると思いますが、この2択に悩む理系受験生は割といると思うので、ひとりでもそういった人の決断の助けになれば幸いです。
まず、なぜ僕が悩んでいたかについて。
どうしても東大に行きたいのであれば、志望校に悩んだりせずただ頑張ればいいわけですから、悩む必要なんてないと思います。
ただ当時の僕は、なんとなく東大に行きたい程度だったんです。有名だし、日本で1番の大学だし、自慢にもなるから。
東大にしかない何かを求めていたんじゃなくて、高校の周りの人もたくさん目指してるしとりあえず志望校は高1の頃から東大にしてました。
でも、高3になって受ける模試とか、東大実践とかで、少しずつこのままだと厳しそうだな、というのが見えてくるわけですね。
東大実践では下から二番目くらいの判定だったので、どうしてもいけないレベルではないけど、このままでは受からないことはあきらか。
英語も、物理化学も、もう2段階くらいレベルをあげないといけない。
ここで、悩むわけです。
理由の1つ目は、浪人したくない・早慶はちょっと、ということでした。
勉強が好きなタイプでなかったので、いちはやくこの勉強漬けの日々から抜け出したくて、浪人だけは絶対にしないように頑張ろうと思っていました。
なので、東大を目指して浪人するくらいなら、東工大に現役で入った方がいいんじゃない?という考えになります。
また、浪人しないにしてもおそらく多くの人の滑り止めは早慶だと思います。
早慶は推薦組がたくさんいるし、内部進学もいる。
プライドだけはめっちゃ高かったので、6年間塾に通って頑張ったのに、内申で合格した人と同じ大学に行くのは嫌だと思ってました。
理由の2つ目、東工大も十分素晴らしい大学じゃん?
自分のモチベを固めるなにかが落ちてないかと思って、東大・東工大、どっちのホームページも結構色々見ました。就職の良しあしとかも調べて。
結局どちらも国立で研究レベルは高いし、東工大も素晴らしい大学ではあると思ったんですね。
さらに就職の段階では、東大・東工大そんなに変わらないとも見ました。
なるほど、東工大でもいい気がしてきましたね。
理由の3つ目、頑張りたくない。
これを読んでくれている受験生がどのくらいの頑張り屋かは分かりませんが、僕の場合1日に10時間勉強できることは週1くらいしかありませんでした。
家では全くやる気がでず遊んでしまうし、朝ゆっくり起きて午前中はやる気がでない。
友達にはもうご飯食べる時間も削って一日14時間とか勉強してる人もいましたが、到底僕にそんなやる気はなかったんですね。
だいたい平均9時間くらいの勉強でした。
そこで、さっきのこのままの勉強では合格できない、という話につながるんですが、東大を目指すとなったらここから国語も勉強しなければならない。さらに、他の科目ももっと頑張らなければならない。
そんなやる気は僕にあるのか?
ここまでで3つ、志望校を東工大にしようかなぁという理由でした。
でも、全部頑張らない言い訳なんですよね。
「志望校を東工大にする」ってことは、イコール「志望校を東工大に下げる」ってことなのはわかってて。
自分でも努力から逃げたいんだよなぁ、と客観的には見れていたつもりです。
ここで理由の4つ目、「諦めていいのか?」。
東大を迷うただ一つの理由。
塾の合格体験記を読めば、いい大学に受かっている人は皆諦めなかった人なわけです。
苦しいときもあったけど、全力を出し切って、それでみんな受かってるんですよね。
頑張りたくないから、って志望校を下げて大丈夫なのか?
というのも、僕の中で1番大きな懸念は、「努力から逃げて東工大志望にした結果、油断して東工大すらも落ちてしまう」ことだったんです。
このパターンが一番ダサくて、一番後悔しそうなのは分かっていました。
多少辛くても、東大になんとか受かる気持ちでやってれば東工大には行けてたかもしれない、と悔やむ未来が若干見えてたので。
だからこそ、悩んでいたわけです。
さて、ここから志望校を東工大に決めた理由について書きます。といっても役に立つものでもないかもしれませんが。
まず色んな人に相談しましたね。
担任の先生と、塾の好きだった先生と、後知り合いの大学生とか。
どれも決め手にはならなかったんですけど、モチベだけはもらえました。
結局、後期の大学を色々調べて北大を受けることにしたんです。
北大への強い憧れはあったので、最悪東工大に落ちても北大に受かれば嬉しいかな、と。
早慶に行って有象無象になるよりは、北大で一人暮らしして新しい環境に身を投げてみるのもありだなーって思うようになってきたんです。
で、北大についても調べてるうちにどんどん行きたくなってきて、全然再現性のない解決ではあったと思うんですけど、「第一志望東工大、第二志望後期北大」って感じで心が決まったんですね。
後期の北大は共通テストが50%だったので、共通テストは結構本気で対策しました。
共通テストの配分が0の東工大には全く必要のない努力だったので、塾の先生から第二志望のために頑張るより東工の対策した方がいいんじゃない?とも言われましたが。
だからこそ倫理・政治経済とかもブログ書くくらいには頑張ってて、記事にしたんです。(もし興味あったら見てください)
idoling.hatenablog.jp
結果、共通テストは本番800取れて、これなら北大もよほどのことがない限り受かるだろうと思って安心して東工大の対策を始められました。
先の、志望校を下げることで油断が生まれることについては、自分で客観的にアラートを鳴らしてたせいかそこまで影響はありませんでした。
もくもくと苦手をつぶし、着実に成績をのばせた気がします。
ここからは、実際に東工大に入ってみてどうか、を書きたいと思います。
東大と比較することはできないので主観ではありますが。
まず、受験生のときから分かっていた通り素晴らしい大学です。
キャンパスは広いし、割と綺麗。
で、周りのレベルはやっぱり高いです。遊んでいる人ももちろんたくさんいますが、なんだかんだ皆受験を経験してるだけあって頭がいいし、会話が知的な感じがします。
自分の過去の選択を肯定したいだけかもしれないですが、今のところ後悔はないです。
東大へのコンプがあるか?と聞かれたら、ないわけではないけどそんな悩むほどじゃない気がします。
受験期本気になるほど頑張らなくてよかった分ほどの、コンプは感じてないです。
ここまで、もくもくと自分語りをしてきました。
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もし受験生でこれを読んでいて何か質問とか意見があれば、ぜひ書いていってください。可能な限り答えさせていただきます。
ありがとうございました。
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