BaliTodoのモラトリアム紀行

趣味の進捗から、思考の進捗まで、思ったことを日記感覚で残していきます

ずっと気になってた任天堂のピクミンシリーズを初めて遊んでみた

昨年発売された『ピクミン4』、ピクミンシリーズの最新作です。あの任天堂のゲームで、これだけシリーズ化されてるんだからきっと面白いんだろうなー、やったらはまるんだろうなー、とは思いつつも、なんか知り合いにやってる人がいないしどんなゲームかも分からないままピクミンシリーズは避けてしまっていました。

唯一知ってたのは、ピクミンが小さい赤青黄の生き物を引き連れるゲームということです(スマブラ知識)。

12月にインフルエンザになったのを機に布団で寝ながらできる1人用のゲームを買おうと思い立ち、ダウンロード版でついに気になっていたピクミンシリーズに足を踏み入れました。

僕と同じように気になってはいる人、多いのではないでしょうか?一通りクリアしましたので、ネタバレなしでどんなゲームなのか、どんな人におすすめできるゲームなのかをレポートしてみたいと思います!

 

 

まず、ピクミンがどんなゲームかですね。ざっくりいうと「小生物を駒にして働かせる箱庭探索ゲーム」です。もちろん小生物とはカラフルなピクミンたちのことです。

3D の大き目の箱庭ステージにオタカラと名前の付いた収集物が沢山落ちていて、それを主人公(ヒト)がピクミンに命じて拠点まで運ばせる。基本的にはこれの繰り返し。

ピクミンは小さいですがある程度の知能をもっていますので、命じた後は複数匹で力を合わせて勝手に拠点までオタカラを運んで行ってくれます。

なのでプレイヤーはいかに効率よくピクミンを動員してオタカラを回収するか、段取りが大事になってくるんですね。(ちなみにこの段取りがピクミンシリーズの肝だと開発者の方がインタビューで答えていました。)

ここの道作りをこの色のピクミンにやらせている間にこっちの色のピクミンでオタカラを運ばせ始めておけば無駄が少なく回収できるな…みたいな頭の使い方をするので、プレイ中は少しパズルゲームっぽさもあります。

 

また、ゲーム内は時間のサイクルがあって、昼の間しか活動できないので時間制限があります。日没時にプレイヤーとはぐれているピクミンは死んでしまう仕様なので、オタカラ運びに動員したピクミンを慌てて集めに行ったり、間に合わないと判断したら諦めて拠点に戻ったりしなければいけません。

 

おおまかなゲーム性の説明としてはこのくらいです。この箱庭ステージがいくつかあって、オタカラの回収が進むごとに探索できるステージが増えていくわけですね。

ステージにはもちろん敵もいますが、アクションゲームのように心臓がバクバクして焦るタイプの戦闘はありません!なにしろ使える攻撃が敵にピクミンを投げて頭突きさせることくらいしかないので、そんなに複雑なアクションができないんですね笑

だいたいは敵の弱点が露出するのを待ってピクミンを突撃させ、タイミングよく集合させてまた攻撃の隙を伺う…といった繰り返しです。良くも悪くも戦闘はシンプルです。メインの要素ではないので。アクションが苦手な人もなんなくできると思います。

 

僕が一番ピクミンを面白くしていると感じたのは、ゲームを進めていくにつれてピクミンのより細かい支配ができるようになっていくところですね。オタカラと別にシザイと呼ばれるアイテムを集めていくことになるんですが、このシザイと引き換えに色々なハイテク道具を交換できます。

例えば、最初はただピクミンを投げる、近くのピクミンを集合することしかプレイヤーはできないのですが、この道具を交換していくとピクミンを一斉に突撃させたり、遠くにいるピクミンまで呼び寄せられるようになったり、ドローンを使って箱庭ステージ内の遠隔眺望をしたりすることが可能になります。

素晴らしいと思ったのは大体の他のゲームと違ってこの道具が使い切りではない点で、一度交換した道具はその後の探索で無制限に使えるんですね。

また、プレイヤー自身や仲間の犬の体力や攻撃力、運べるモノの重さ、移動スピードなんかも買い切り式で強化できます。

つまりゲームでありがちな「もったいないからこのアイテムはいざという時のために温存しとこう」「今使ってしまったら後悔するかも…でも使わなきゃ…」というアイテムを使用することに対するマイナスの葛藤がピクミンではほとんどありません!

一度交換・強化したらそれ以後はずっとパワーアップして強いまま!つまりどんどんプレイヤーは成長していって、アイテムがないことによって退化することがないんですね。

これ、ピクミンをやって思ったんですがゲームにおいてかなり重要な要素だと思うんですよね。アイテム使用時の葛藤って結構プレイヤーの心の負担になるし、最終的にクリア時にアイテムが余っても残念な気分になるし。

だからこれがないピクミンはよくできているなと感じました。(正確に言うと使い切りのアイテムは存在するのですが、それほど登場しないので安心です)

 

個人的にゲームの楽しさって「成長感」にあると思うので、どんどん一直線に成長していくこのゲームはかなり面白く感じました。道具・強化以外にも、1匹で10匹分の力持ちなより便利なピクミンが手に入ったり、ステージの探索が進むにつれ近道が開拓されて探検しやすくなったりします。

 

他に類をみないタイプのゲームでしたね、ピクミンは。ピクミン4においては、昼夜の制限はありますが基本的にはいつまでものんびり探検がしていられるので、アクションが苦手な人でもゆったり自分のペースで楽しめるゲームだと思います。

 

何かの記事で読んだのは、ピクミンの開発者いわく「ピクミンシリーズは根強いファンを持ちながらもこれといって大ヒットしたことがなく、今回の『ピクミン4』で初めてこんなに遊んでもらえた」とか。確か去年のSwitchダウンロード本数が3位とかでしたね。

気になっている方、ぜひ買って遊んでみてください!

 

さて、おすすめした直後ですがいい所ばかりを書くと説得性に欠けますので、やっていて感じたピクミンのマイナスな面についても書きますね。あくまで僕の場合ですが、クリアまでの間終始「やってもやらなくてもいいゲームだなぁ」とは感じていました。

確かに成長感もあって面白いんですが、もし急にピクミンができなくなっても「えー、残念!」としか思わないというか、どうしてもやりたい!という気持ちにはならなかったですね。ある意味惰性で続けていられたのかも。

大ヒットにならなかったというのも少しわかる気がして、なんというか爆発的な、熱狂的な面白さは持っていない気がします。なんとなく楽しい、まだオタカラがあるからまた開いちゃう、そんなゲームでした。

やることがいつまでも探索で目的意識が薄いから、というのが原因かもしれませんね。いちおうストーリーはあるんですが、それほど大事なものでもないので惰性で続けてしまうのかと思います。

 

それでも暇な人にはこれほど面白い暇つぶしゲームはないと思います。

以上、ピクミンを初めて遊んだ男の感想でした!