こんにちは、2023年春に東工大に入学したものです。
今回は勉強法、というほど大それたものではありませんが東工大を受験するにあたってどのような勉強をすればよいか、僕の経験だけをたよりに書いていきます。
高3春の駿台模試の物理で偏差値40をとってしまった僕が大学受験でそれなりに戦えるようになった方法です。
どちらかというと物理が苦手な人へのアドバイスになります。
1.大学受験の物理は「普通」でいい
自分の場合、高3の夏くらいまで世間的に「良い」大学に合格するには当日までにその科目を極めないといけない、という風に思い込んでいたんですが、全然そんなことはありませんでした。(こう思ってたのは中学受験の影響かな?)
大学受験物理では、全範囲が普通に解ければ「得意」の部類に入ります。というのも、ほとんどの受験生は受験当日までできない分野を残しているからです。
東工大で足を引っ張らない程度物理で点数をとるのに、難しい問題を解ける必要はありません。全分野で基礎的な問題を完璧に解けるようにしましょう。
そのため、いわゆるレベルの高い参考書はいらないと僕は思います。初学者向けの一冊を完璧にすればいいんです。
2.おすすめ参考書・問題集
おすすめは誰もが知る有名参考書「エッセンス」です。
物理を学び始める高2生がまず買うような本ですが、わかりやすい説明と基礎的な問題が合わせて載っているすばらしい本だと思います。
僕は高2から塾に通っていたんですが授業を聴いていても全く成績がのびず、高3の夏にエッセンスをやりこんでから成績が上がりました。
この本を解けない問題がなくなるまで周回して、物理の基礎を完璧にしましょう。あとは過去問を解けばのりきれます。
過去問については、20年分僕は解きました。といっても20年ともなると死ぬほど問題があるので、直近7年分だけ演習用に残してそれ以外は問題集がわりに大問ごとに解いていました。
先生じゃないので分かりませんがたぶん「良い問題」がそろっているので基礎から応用へのステップアップとして最適です。これもチンプンカンプンだった大問は繰り返し解きました。
また、東工大の傾向をつかむこともできます。
東工ほどの入試でも、大問の最初の方はだいたいエッセンスレベルの基礎的な問題であることがほとんどで、途中から少し頭を使う中くらいの問題になります。
超難問はあって数問です。ほとんどはエッセンスができれば解ける、ということを覚えておきましょう。
解説は結構丁寧に書いてありますが、たまに理解できないとこがあると思います。わからない問題は学校や塾の先生に質問にいきましょう。
3.物理の内容にふみこんだアドバイス
物理はパターン化された解法が効く科目です。
運動方程式、エネルギー保存則、キルヒホッフの法則、状態方程式…いろいろ公式はありますが、問題から得られる情報で書ける公式を羅列していくと、意外と解けちゃったりします。
これは塾でお世話になった先生がよく言ってたことなんですが、分からないと諦める前にできることをすべてやるのが大切です。
たとえば力学であれば運動方程式、エネルギー保存の式、運動量保存の式、衝突の式、使えるかわからないけど書ける式は全部書く。割と数本です。そしたらその数本の式だけで解けるように問題はできてるにきまってるんだから、解くわけです。
とりあえず式を書いてから悩む ー★
これ(以下★)が大事です。
・力学
力学は難しい。だいたい式を書いてもよく分からないことがある難問は力学です(体感)。ただ多くの問題についての取り組み方は★の通りです。
・熱力学
僕がエッセンスをやるまで一番苦手だった分野です。当時の僕は問題を読んでも何をしていいかわかりませんでした。
定積変化の場合、定圧変化の場合、壁をおしたりひいたり、、困っちゃいますよね。
そろそろエッセンス信者しつけぇよ、と思われそうですがエッセンスやるとどのシチュエーションはこの公式が使える、というのが見えてきます。
この段階まで来たらあとは★だけです。
そうすると熱力学は力学以上に書ける式が限られているので、得点源になります。あまり難問はないです。
・電磁気
僕は交流が苦手でしたね。概念がふわふわしてて理解したような、していないようなそんな感じでした。コンデンサ、電位、電場など日常では見ないことだらけで知識が整理できてないと大変ですが、整理できたら勝ちです★
・波動
僕は秋くらいまでドップラーがよくわかりませんでしたが、公式さえ覚えてしまえば余裕ですね。
・原子
曲者ですね。受験ではほとんど出ない割に、思っているより量があります。おまけみたいなボリュームだと思ってませんでしたか?
僕は習うまで原子分野をなめてたので、高3の夏期講習で初めて習って「この量あと数か月で大丈夫か!?」と驚きました。なんとかなります。
しかも2023年、10年以上ぶりかな?でましたね東工大で原子。僕はそれなりに太刀打ちできましたが、入学後話を聞くと原子分野を捨ててた人も結構多くその人たちはボロボロだったみたいです。
出る確率は低いですが、やっといた方がいいと思います。
4.まとめ
いかがでしょうか。はっきり言って「物理が苦手で、、」と悩んでる人は単なる演習不足です(僕もその一人でした)。
参考書は2冊合わせてたった数千円です。塾の授業料に比べたら安いもんじゃないですか?
取るべき得点の目安としては150点中100点だと思います。100点とれていれば受験生の中で普通より少しいいくらいです。合格者の平均くらいです。
頑張ってください!
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