BaliTodoのモラトリアム紀行

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【9割をねらう受験生必見】東工大生の共テ倫理政経3ヶ月勉強術

この方法は僕が去年、東工大を受験するにあたってなるべく共通テスト対策に時間をとられないように行っていたものです。

僕自身は高3の秋まで全く倫理政経に手を付けておらず10月頃に初めて解いた過去問では30点しかありませんでしたが、共通テスト本番(2023年)では94点をとることができました。

このページでは短期間で共通テストの倫理・政治経済(倫政)で9割までもっていく勉強法、使用参考書などについて紹介します。

細かい部分は各々工夫して真似してもらえればと思います。それではどうぞ!

倫理政経は地理と比べてどう?

理系の国公立大学受験者は共通テスト社会で1科目を選択し受験することになりますが、主に地理か倫理政経の2つに分けられます。

僕の高校では地理が多数派でしたが、全体的にみると地理と倫理政経は半々くらいの割合で選択者がいます。

倫理政経の特徴として、暗記がメインであることがあげられます。

3か月間コツコツ勉強していれば点がスイスイ伸びます。

この伸びが、共通テスト後倫政ロスになるほど快感です。特殊な思考力などが要求されず、やった分だけしっかり点数に反映される科目だといえます。

また、その分点数は安定します。

 

一方地理については勉強してないので詳しく知りませんが、地理的な思考力の有無が点数に大きく関わるイメージです。

そのため多くの人はノー勉でも5割程度とれますが、点数が倫理政経に比べて安定しません。

僕の場合地理で3割しか点がなかったため、これは向いてないかも、と割り切って倫理政経選択にしました。

また、純粋に倫理政経(特に倫理)は内容が面白いです。

受験勉強中、倫理政経を勉強している時間だけは勉強を楽しめました。

他のサイトでは倫理政経は読解力がないと厳しい、独学では難しい、などと紹介されていますが全然そんなことはありません。

学校で授業がなくても心配はいりません。地理と比べて特にデメリットもないので迷っている方はぜひ倫理政経を選択しちゃいましょう!

倫理政経はいつからどのくらい勉強すればよいか?

倫理政経で9割をとるのに必要な期間は3か月が目安だと思います。

つまり10月頃に勉強を始めれば全然間に合います。

なお、この3か月は他科目にメインで時間を割く場合に必要な時間ですので、他科目が固まっていて共通テスト対策のみに時間を費やせる方は1か月も勉強すればなんとかなると思います。

ただこれは倫理政経のみに集中して勉強できる方だけなので現役生が1か月でなんとかしようと思うのはやめましょう。

僕の場合、自習室が開いている夜9時までは他科目の勉強のみ行い、そこからマックに行って2時間ほど倫理政経を勉強する、という日々を送っていました。

この程度の勉強時間で3か月です。自分にどれくらいの勉強期間が必要かはこれを元に各々で考えてみましょう。

 

共通テスト倫理政経の勉強に必要なもの

共通テスト倫理政経の勉強に必要なものは

1.ここみらいチャンネル(YouTube

2.倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本

3.倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる一問一答

4.過去問

だけです。順番に説明していきます。

 

1.ここみらいチャンネル(YouTube

倫理はエピソードで記憶すると忘れにくいため、読み物よりも授業が有用です。

このチャンネルでは倫理の授業を1本20分くらいの長さで全範囲あげてくれています。僕にとって感謝してもしきれないチャンネルです。

非常に面白く、説明もわかりやすいため倫理のインプットはこのチャンネル一択だと思います。

政経の授業もあることにはあるのですが、テキストの印刷が必要らしく、面倒くさがりな僕は使いませんでした。後述しますが政経は授業なしで全然大丈夫です。


www.youtube.com

 

2.大学入学共通テスト 倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本(黄色本)

黄色本というもので、おそらく倫理政経の参考書で最もメジャーです。

全範囲がわかりやすく解説されています。学校の教科書の上位互換だと思ってください。

倫理政経のインプットを始めるにあたってこれを1ページ目から順に読み進める人が多いのですが(僕がそうでした)、結果からいうと無意味です。

ただ読み進めても2ページ前の内容は何も覚えていないため、やった気にはなるけど何も身についてない最悪の状況になります。

ではどうするか?この本は辞書のように使います。

一問一答や過去問を解いてて、知識が怪しいと思ったときに黄色本の索引を使って正しい知識を確認する、という使い方が主です。

また、倫理と政治経済が別々になっている黄色本も存在しますが、必要ありません。

たしかに分かれている方が情報は多くて詳しいのですが、そこまでの細かい知識は不要です。

倫理政経の黄色本1冊だけを買って、愛読書にしましょう。

 

 

3.大学入学共通テスト 倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる一問一答

赤シートで答えを隠しながらやるタイプのものです。

ここみらいチャンネルで得た倫理の知識のアウトプット、政経のインプット+アウトプットに使用します。

知識のアウトプットはこの本1冊で十分です。他の問題集は不要です。

そこそこ分厚いため、最初は「これ全部やんのか…」と絶望的になるかもしれませんが、大丈夫です。

コツコツやってると意外と進んでて、単元が終わるとうれしい気持ちになれると思います。

他の一問一答の本はやってないのでわかりませんが、東進など大手の予備校が出版しているものなら他のものでもいいかと思います。

たぶんどの一問一答もそんなに変わりません。大切なのは一冊を繰り返しやることです。

※2に書いた黄色本とタイトルが似ているため同じ系列のように思いますが、作者が違うので実はけっこう別の本です。要求される知識も黄色本には載っていないものだったりします。

 

4.過去問

赤本でも青本でもいいです。

倫理政経の勉強を始める前に1回、勉強を進めながら定期的に解いて、知識が身についているのを確認すると同時に自分の勉強のペースが正しいかをチェックしましょう。

センター試験の過去問も知識の確認には非常に有用です。

とはいえ共通テストとはそこそこ問題の形式が違うので、センター時代のものから先に解き、知識がほぼ仕上がってきたと思ったら共通テストの過去問に手を付けましょう。

なお、同じ年の倫理政経と倫理の問題は重複している部分があるので、解くのは倫理政経の方だけで十分です。

 

 

共通テスト倫理政経の勉強手順

倫理はある程度ストーリーがあって記憶に残りやすい一方、政治経済に関しては単なる暗記が多いため知識が抜けやすいです。

そのため倫理、政治経済の順に勉強することをお勧めします。政治経済は12月の頭頃に始めてもなんとかなります。

倫理政経のメインは倫理だと思いましょう。

大きくわけて3シーズンで進めます。それぞれの詳しい手順を説明します。

第Ⅰシーズン(10月頭~11月中旬)

第Ⅰシーズンでは倫理のインプットと、アウトプット1周目を行います。

まず、倫理は大きく分けて「源流思想」、「日本思想」、「西洋思想」、「青年期の課題と自己形成」の4分野があります。1分野ずつ攻略していくイメージを持ちましょう。

 

1.ここみらいチャンネルを観て倫理の概要をつかむ

まず倫理の知識を一通り授業で習います。

ここみらいチャンネルを寝る前や他科目の勉強に飽きてしまったときなど、隙間時間に息抜きのつもりで見進めましょう。

僕は受験期、ご飯を食べるときに毎回1話ずつ観ていました。

授業は源流思想、日本思想、西洋思想、青年期の課題と自己形成の順に進んでいきます。

1か月ほどで見終えられるのではないでしょうか。

観るときはノートをとる必要はありません。「へぇー」と思いながら倫理の流れをつかみましょう。

 

2.見終わった分野から一問一答でアウトプット

ここみらいチャンネルで授業を見終わった分野から、一問一答でその分野の問題を解きましょう。

最初は全然覚えられなくて不安になるかもしれませんがそんなものです。一問一答のアウトプットを繰り返すうちに定着します。

1周目はほとんどの問題が不正解かと思うので特に間違った問題に印をつける必要はありません。ただ不正解で終わらせず黄色本でその範囲についての説明を読み、納得をしましょう。

たとえば「ソクラテスって何したんだっけ?」と怪しく思ったら黄色本でソクラテスをひき、そこでふむふむ、そういえばそうだった、と知識を定着させます。

これを4分野行います。1か月半くらいはかかると思います。

また、しょうもないダジャレが意外と覚えるのに役立ちます。「キルケゴールは3段階のりこえてゴールを目指すイメージ」、「ヤスパースはパース(財布)が安くて絶望しているイメージ」など、自分でダジャレを考えて覚えましょう。僕は絵を描くのが好きだったので、そのダジャレをイラスト化して黄色本の余白にかきこんでいました。

 

3.移動中は復習倫理ラジオで復習!

これは必須ではありませんが、おすすめです。

ここみらいチャンネルが出している復習倫理ラジオというものがあります。登校中などにイヤホンで聞いているとかなり記憶が定着します。

外でYouTubeなんか見れないよ!って人は動画の音声をダウンロードするサイトで音だけスマホに入れちゃいましょう。源流思想、日本思想、西洋思想の3つであります。


www.youtube.com

 

第Ⅱシーズン(11月中旬~12月中旬)

第Ⅱシーズンでは倫理のアウトプット2周目と政経の学習を行います。

第Ⅱシーズンの途中くらいで一度過去問を解いてみてもいいですね。

 

1.倫理を一問一答で2周目をやる

半分くらいの問題は正解できるでしょうか。

間違えたものにはペンで印をつけておきましょう。

3周目以降は間違えたものだけやればいいんです。

4分野、意外と時間はかかりません。

2周やればだいぶ身につくよ!

 

2.政経を一問一答で一周する

政経のインプットはいらないの?と思った方、いらないんです。

進め方は倫理の1周目と同様です。

倫理以上に1周目はチンプンカンプンだと思いますが、丁寧に黄色本で調べながら進めましょう。

これは僕自身も驚いたことなんですが、政経は「どうにかなる」科目です。

一問一答で半分くらいの正答率でも、過去問を解いてみると案外解けます。

不安になりすぎず、着実に学んでいきましょう。

政経は主に「政治」、「経済」、「国際」の3分野に分かれています。

どれからやっても問題はないので興味があるところから進めましょう。

第Ⅲシーズン(12月中旬~共通テスト当日)

いよいよ演習に入ります。

この頃になると共通テスト対策一本になるので、今までより割ける時間が伸びるかもしれません。

倫理、政経については一問一答で3周目、2周目を間違えたものに印をつけながら行ってください。

他科目次第ですが、時間がまだ残っていると思いますので4周目以降も進めましょう。

どんどん正解できる問題は増えていくので何周もするごとに間違えた問題だけを解く時間は減っていきます!

ペラペラページをめくる感覚、気持ちいいです。

これと同時並行して過去問を解いていきます。

赤本に5,6年分は過去問が残っているでしょうか、これを定期的に解きます。

過去問は自分の知識の穴を見つける最高のツールなので、例えば「あ、中華思想うろ覚えだな。。」と過去問を解いて分かったら黄色本で中華思想の数ページを読み、記憶に定着させましょう。

また、センター、共通テストは必ず数問「そんなの知るか!」っていう黄色本にものっていないような細かい知識が問われます。

そういうのは捨て問です。深入りせずにふーん、で済ませましょう。

 

おわりに

以上、共通テスト倫理政経の勉強法でした。

現役時代に「倫理政経の勉強法ってググっても微妙なサイトしかないな」と思い、それから自分でこういった記事を書くことを目標に良い点をとる動機にしていました。

これはあくまで僕が去年現役だった時にたまたま上手くいった方法なのでもっと効率的な方法はあるかもしれません。

一人でも多くの受験生に僕の勉強法が役立てばいいなと思います。お読みいただきありがとうございました。何かあればコメントでどうぞ。